LIVE Groove Visual burst

周子
「どもー。シューコだよー。あたしたちの歌、ついに聞いてもらえるときが来たねー。まぁ、ファンのみんなも、はやる気持ちを抑えて待っててよ。あたしらは逃げたりしないからさ。イベント『LIVE Groove Visual Burst』開催! 新曲『Tulip』を楽しみにね。キレイに咲いて、歌いましょー。」

──事務所

フレデリカ
「……今日集まってもらったのは、他でもない。キミたちの輝きを、見せてもらおうか。」


「……似てないよ、フレデリカ」

周子
「フレちゃん、それはないわー。」

美嘉
「お待たせ~。あ、プロデューサー、みんな、お疲れー★って、なんかやってた? 入って大丈夫?」

周子
「あ、美嘉ちゃん、おつかれー。いーのいーの! 気にしないで! 茶番だから!」

フレデリカ
「茶番だって~! 劇団フレちゃんショック~! 演技は自信あったのに~!」

美嘉
「あはは……で、今日はなんのゆかいなパーティーなの?」

志希
「レッツ・パーリィーーーーーッ!!」

美嘉
「うわっ、ビックリした! 志希ちゃん、いたんだ!?」


「あ、起こす手間が省けてよかったわ。おはよう、志希」

志希
「ふぁ~! よく寝た! で、パーリィー、始まっちゃう? ねぇねぇ周子ちゃん、パーリィースタートしちゃう~?」

周子
「始まるかもね!」

[残念ながら]


「始まらないって。残念ね。で……プロデューサーさん、このまま説明していい?」

[頼んだ]


「じゃあさっそく。私、美嘉、周子、フレデリカ、志希。この5人で新曲を歌うわ。今度のステージで披露するから、みんな、よろしくね。」

フレデリカ
「わーお!」

周子
「ほー。」

志希
「おー!」

美嘉
「へーっ! そうなんだ! ……って、このメンツで? アタシ、なんか場違いじゃない?」


「それはそれ、これはこれよ。美嘉」

美嘉
「そう? 気にしすぎかなぁ。」

周子
「細かいことを気にしないのが、長生きのコツらしいよー。美嘉ちゃん、ゆるーくいこーよ。気にしすぎると、ストレスで肌も荒れるってよー。」

美嘉
「そうなんだ? ヤバいじゃん……。」

志希
「それ、生化学の論文で読んだことあるー。ストレス負荷と細胞寿命に相互関係があるってやーつー。」

フレデリカ
「さっすが、シキちゃん頭いいね~! シキハカセだね~。」


「ほんと、そういうのばっかり詳しいわね。で、あらためてこのメンツで集まったわけだけど……久しぶりやお初もあるわね。」

フレデリカ
「どうもどうも、遠くフランスはパリからやってきました、名はフレデリカ、姓は宮本、ミドルネームは自称アンドレこと、フレちゃんだよー☆」

周子
「なにその自己紹介! 初めて聞いたよー。はい、じゃあ次は志希ちゃんどうぞー。」

志希
「はいはーい。アメリカ帰りの帰国子女、志希ちゃんだよー☆特技は、匂いで人をかぎ分けることです!」

フレデリカ
「わーお! さっすがシキちゃん、飛ばしてくねー! 次は次は~?」

周子
「はいはーい、塩見周子でーす。生まれも育ちも京都人だけど、腹黒じゃないよ色白だよー。そんなことより和菓子食べなー。」

志希
「はいはーい、いただきま~す♪」

フレデリカ
「んでんでんで~、次はカナデちゃんかな~?」


「奏よ。っていうか、いまさら道化めかした自己紹介なんて要らないでしょ。ねぇ美嘉?」

美嘉
「あ、アタシ、このノリについていけんのかな……。」


「ふふっ。着いてきてもらうわよ。美嘉も大事なユニットメンバーなんだから。引っ張ってくれてもいいんだけど?」

美嘉
「マジー? 仕方ないなー。で、もうユニット名は決まってるの?」


「『LiPPS』だって。」

美嘉
「へー。どんな意味?」


「あら、何にでも意味を求めなくってもいいんじゃない?」

志希
「Lipはくちびるだよ、くちびるー。」

周子
「つまり、ちゅーだよちゅー。」

フレデリカ
「はいはーい、フレちゃんとチュー、略してフレチュー♪」


「チューくらいあとでしてあげるから、お話聞いてもらってもいいかしら?」

フレデリカ
「やーん♪ 約束だよ、や・く・そ・く♪」

志希
「よーし、じゃあLIVEを始めよっか! れっつごー!」

美嘉
「はやいってば!? 曲録りもレッスンもまだだよ! LIVEできるわけないでしょっ!」

志希
「だよねー! 知ってた! あはははー!」


「うふふ、もうツッコミ役に回ってるわね。その調子その調子。」

周子
「ところでお茶淹れるけど、みんな飲む?」

フレデリカ
「あっ、いいね~♪そろそろティータイムだし! フレちゃんおやつ持ってる! 胃の中だけど!」

志希
「ん~、お茶のいい匂い~♪」

美嘉
「まだ淹れてないってばー! それに胃の中って、食べてるじゃーん!」 フレデリカ
「やーん♪」

志希
「あーん♪」

美嘉
「みんな、話聞く姿勢がなさすぎじゃない!? 大丈夫なの、奏ちゃん!? いつもこんな感じなの!?」


「ホント、適当な人ばかりだから困るのよね。ま、それが飽きないところなんだけど。ふふっ」

周子
「こんなメンバー達のリーダー役は、大変だと思うけど……頑張ってね! 奏ちゃん!」


「えっ……? 私がリーダーなの?」

美嘉
「奏ちゃん以外に誰がいるの? アタシは無理だと思うし!」

フレデリカ
「じゃあじゃあ、民主主義で決めまーす! 挙手制ねー! カナデちゃんがリーダーで賛成の人、手を挙げてー♪ はーい!」

周子
「ほーい。」

志希
「ふふーん♪」

美嘉
「賛成ー。」

[挙手する]


「……はぁー。プロデューサーまで……もう。仕方ないな。分かったわよ。最初から分かってた。じゃあさっそく、リーダーとして仕切るから。」

美嘉
「うん、頑張って、奏ちゃん!」


「お茶会は後! まずはレッスンをするから! サボりも、失踪もナシ! いいわね?」

フレデリカ
「はーい。」

周子
「はーい。」

志希
「はーい。」

(こうして、5人のLiPPSとしての活動が始まった……)

──レッスンルーム

周子
「さーて、早速レッスンといきますかー。」

フレデリカ
「オッケー☆ねーねーカナデちゃん、曲ってもうできてるの?」


「えぇ。『Tulip』っていう曲よ。とびきりかわいくてセクシーなナンバーね。」

フレデリカ
「わーお、みんなにぴったりな感じなんだ~! ん~、ちゅーりっぷ……どっかで聞いたことあるなぁ。シンデレラワードじゃなかった?」


「あら、何のことかしら……。ま、とにかくラブリーなフレちゃんにもぴったりな曲よ。」

フレデリカ
「ほんとー? カナデちゃんもラブリーだよ~☆」


「はいはい、ほめても何も出ないわよ」

周子
「ふふっ。」

フレデリカ
「あっ、もちろんシューコちゃんもラブラブリーだよ~☆」

周子
「おっ、どうもー。じゃあ、ほめてくれたフレちゃんにはうちの実家の和菓子をあげよー。」

フレデリカ
「わーお☆ほめたらなんか出たよ~! 言ってみるもんだね☆」


「……あ、ふふっ、よかったわね。」

周子
「あ、ごめんごめん。奏ちゃんのぶんもあるから。ほいほい。」


「あら、どうも。……って、これじゃしまらないでしょ。もう。」

フレデリカ
「いいじゃないいいじゃなーい。フレちゃんはゆるゆるふわふわいきたいよ~。柔軟剤マシマシでやらか~くいきたいよ~。」


「フフ、そうね。そのゆるさもフレちゃんの良いところだからね。」

フレデリカ
「えへへへへー♪フレちゃんの良いところは、明るいところと、金髪なところと、喋らなければ美人なところと、ゆるいところだよー☆」

周子
「おー、増えてる増えてる。そういやさ、2人は結構仲がいいよね。なんか、最初の頃からそう見えてたんだけどー。」

フレデリカ
「そうだっけー? たしかに最初から仲良かったと思うよー。覚えてないけどね☆」


「出会い頭に私のリップスティックを奪っていった金髪娘のこと、私は忘れてないけどね。」

フレデリカ
「な、なんだってー! そんなことがあったなんてー!? 悪い奴めー! たぶん完走してたんじゃないかなー! 唇がー!」


「ふふっ。わざとらしい。まぁ、いいのよ。フレちゃんを見て、私は『あぁ、自由な人だなぁ、ここはそれが許される場所なんだなぁ』って思えたから。」

周子
「へー。なんか、意外かも。奏ちゃんって、そういうこという人じゃないと思ってた。」

フレデリカ
「誤解されがちだけど、いい子なんです! カナデちゃん、いい子なんです! よく知らないけど、いい子なんです!」


「それが誤解を生むのよっ。そもそもよく知らないってことはないでしょうっ。」

周子
「あはははっ! 息あってるよ!」


「……まぁ、フレデリカもこういう子なのよね。私と真逆の性格だから、私も飽きないし面白くいられるの。」

フレデリカ
「へへーん。フレちゃん面白いって言われちゃった~♪」

周子
「そうそう、面白いっ! うちのお菓子もう一個あげちゃう!」

フレデリカ
「やったー!」


「もう、これからレッスンするんだから、お腹いっぱいで動けないなんて言わないでよね?」

フレデリカ
「オッケー☆ウフフフー♪」

──収録スタジオ

志希
「ふんふ~ん♪」

フレデリカ
「お、出てきた~。シキちゃん、お疲れ~。レコーディングはどうだった~?」

志希
「ん~、ブースがいい匂いだった~♪」

周子
「あ、それあたしだわ……。お菓子の匂いしたよね。」

志希
「クンカクンカ……あ、そうそう、この匂い~♪もうお腹いっぱいになっちゃった!」

フレデリカ
「匂いでいっぱいになれるんだ、すごーい! 歌の収録はどうだったのー?」

志希
「楽しかったし、こっちもお腹いっぱい!」

周子
「えー? お菓子食べすぎた? あたしそんなに大量に置いていったりしたっけ……?」

志希
「んー、そうじゃなくてー、歌ったからだよー!」

フレデリカ
「あー、太ったー?」

志希
「そーそー! マッチョになった!」

周子
「え……どういうこと?」

フレデリカ
「シキちゃんシキちゃん、もーちょっとだけ説明してくれると、シューコちゃんがうれしいって☆」

志希
「んーっとね……歌って、最初は自分のものじゃないじゃない?」

周子
「そうだね。最初は、誰かの仮歌だったりするし。」

志希
「それを、歌いながら、録りながら、自分で分解して再構築していくのって、食べたものが、カロリーと栄養に変わっていくみたいじゃない?」

フレデリカ
「うんうん、なるほどねー?」

周子
「えっ、フレちゃんもそれわかるの!?」

フレデリカ
「フィーリングだよ~☆」

周子
「そっかー、あたしは二人ほどネジ外れてる天才肌じゃないからなー……。」

フレデリカ
「わーお! ネジ外れてるって言われちゃったよシキちゃん!」

志希
「わーい! どーも、元フランケンシュタインです! ネジが外れましたー!」

フレデリカ
「人間になれたー! あははははー☆」

周子
「すっごい感性同士のキャッチボールしてるね。そういうところが天才肌っていうんだよー。で、マジメな話、どうだった? 新曲は。」

志希
「んふふふー♪聞きたい?」

フレデリカ
「聞きたいか聞きたいかで言うと、聞きたいー!」

周子
「それ聞きたいしか言ってないけど……まぁいいや。聞かせてー。」

志希
「カラダの中で、化学反応が起きてるって感じがした! すっごく熱くなって、アドレナリンがばーって出てくる感じ! これをステージで歌うのが楽しみー!」

フレデリカ
「んふふふー♪フレちゃんも、楽しみー!」

周子
「あたしも、楽しみだなー。じゃあ、ステージで歌うときのために、もいっちょやりますか!」

フレデリカ
「おっけー♪」

志希
「にゃは~♪」

──レッスンルーム

周子
「どもー。お、美嘉ちゃん1人かー。やってるー?」

美嘉
「あ、周子ちゃん。おつかれー。今の言い方、居酒屋に入るときのサラリーマンみたいだったよー。」

周子
「そうだった? なら……今日は、いきのいい志希ちゃんも一緒だよッ!」

志希
「ぴちぴち! ぴちぴち!」

美嘉
「あははっ。店主役に……サカナ? 役もやってくれるのはありがたいけど、ここはレッスンルームだからさー。レッスンしかないよー。」

周子
「だってー。ってことで、志希ちゃん、サカナの真似はは終わりでー。」

志希
「ぴちぴち……ぴち……。」

美嘉
「あー、勢いが無くなって……死んだ魚の目みたいになってるけど……。」

周子
「いやー、無理に引っ張ってきたけどやっぱダメだったかー。志希ちゃんがこれじゃ、今日は振り付けあわせるの無理かなー?」

美嘉
「志希ちゃん、大丈夫~? ほら、手貸すからさ、立って、がんばろ★」

志希
「がばっ! フンフンフン……クンカクンカ……!」

美嘉
「なっ!? ちょっと、いきなり何してんの~!?」

周子
「志希ちゃんは美嘉ちゃんのうなじに思いっきり顔を埋めて首元の匂いを嗅いでいまーす。」

美嘉
「ちょっと、冷静に実況してないで助けてよ~! 志希ちゃん、ちょっとストップ、ストップ! ステイ! 待って! くすぐったいってば~!」

志希
「ん~、美嘉ちゃん、いい匂い~!」

美嘉
「ちょっと! 汗かいてるんだからいい匂いなわけないでしょ!?」

志希
「ノンノンっ!」

周子
「あ、志希ちゃんのスイッチはいったかも。」

志希
「美嘉ちゃん、気分が良いときの人からはね、いい匂いがするんだよ!」

美嘉
「えっ、そうなの!? そんなの、聞いたことないけど……。」

志希
「レッスンしてたんだよね? 楽しんでなかったら、こんな匂いしないもん! 志希ちゃんの鼻はごまかせないのだ~♪」

周子
「なるほど……美嘉ちゃん、レッスン、楽しんでた?」

美嘉
「まぁ……レッスンは、大変だし、歌を覚えるのも振りを覚えるのも大変だけど、ステージは楽しみだし……一生懸命だった、かな?」

周子
「そっか。そうだよね。よーし、志希ちゃん! あたしたちもレッスンやろっか!」

志希
「お、周子ちゃんもスイッチはいった?」

周子
「あたしも、やるときはやんなきゃなーって。それがあたしの責任だしね!」

美嘉
「責任?」

周子
「気楽にいくのがポリシーだけど、舞台が待ってるなら、きっちり仕上げていかないとね!」

美嘉
「……うん!」

周子
「それに、美嘉ちゃんと、志希ちゃんと、フレちゃんと、奏ちゃんと、5人で……どんな舞台になるか、楽しみだし!」

美嘉
「最高のステージに、決まってんじゃん★」

志希
「想像したら、ちょっと楽しみになってきた!」

周子
「じゃあ、やろう!」

志希
「はーい! ……にしても、周子ちゃん、意外とマジメだねー。」

周子
「んー……プロデューサーさんに、似たんじゃない? なーんてね。」

──本番終了後


「ステージは、無事大成功……。ねぇ、プロデューサーさん。私……頑張ったと思わない?」


[頑張った]


「なら、ご褒美が欲しいな。もらう権利はあるってことでしょう?」


[頑張ってない]


「あら、残念。望む働きはできなかったかしら? なら、罰をちょうだい。」



「いいでしょう? 2人だけで、2人きりで……特別なヤツ。ねぇ、くれない?」

[P]P
「……。」


「ア……。」

[P]P
「…………。」


「ン…………。」

[P]P
「………………。」

[うなずく]


「……タイムオーバーね。残念でした♪」



「……終わって、気が緩んでいたのかもしれないけど。ネクタイが曲がっていたら、失礼でしょ。」

周子
「やっほー。」

美嘉
「あれ、プロデューサーに奏ちゃん。ここにいたんだ。どしたのー?」


「我らがプロデューサーさんのネクタイが曲がってたから、直してあげてたの。」

周子
「ふーん。あ、とりあえず、ステージ無事終了、お疲れー。」

美嘉
「そうそう、奏ちゃんリーダーもお疲れ様!」


「ありがとう。とはいえ、私は何もしていないけど。これも、みんなのおかげだと思うわ。あとは……プロデューサーさんのおかげ、かな?」

周子
「ま、みんなのチカラってことで、よかったよかったー。」

美嘉
「ほんと、最初はどうなるかと思ったよねー。でも、ステージの上ではみんなちゃんとしてて、すごかったよ!」

周子
「そのあたりは、いちおーね。これでもアイドルですから。」


「気分屋ばっかりだけど、本番は全員気分がノっていて、最高のパフォーマンスができた……そんなところかしら。」

美嘉
「そんな感じだよね。ま、ステージ終わったら、すぐにまたみーんな気まぐれになっちゃったけど!」

周子
「そーそー。ステージ裏にいたと思ってたリーダーもいつのまにか楽屋に帰ってきてるし?」


「あら、着替えなんかが早く終わったからよ?」

周子
「ふーん?」

美嘉
「あ、着替えで思い出した。たぶん、志希ちゃんがまだ着替え終わってないかも?」


「……はぁ。どうせまたフレちゃんとどこかで遊んでいるんでしょう?」

周子
「ご明察~。リーダーの仕事、まだまだ終わらないっぽいね。」


「じゃあ、行きましょうか。お家に帰るまでがLIVEですからね。」

──レストラン


「みんな、グラスは持った? それじゃ……乾杯。」

フレデリカ
「かんぱーい♪」

志希
「にゃは~♪」

周子
「かんぱい。」

美嘉
「いぇーい★」

[乾杯]

美嘉
「にしても、打ち上げがレストランってのも新しいね!」


「事務所でパーティーっていうのも、飽きるじゃない?」

フレデリカ
「んふふー、みんな未成年だからお酒は飲めないけどね~♪」

志希
「残念だにゃー。でもダメだもんねー。怒られるもんねー。仕方ないよねー。すーっごく怒られるもんねー。」

周子
「はいはいはい、志希ちゃん、ピザ食べよっかピザ。タバスコたっぷりだよー。おいしいよー。」

志希
「た~べる~♪ にゃは~♪」

美嘉
「ふぅ。アイドルなんだから、ハメ外しすぎないようにしないとね!」


「多少は人払いをしてもらってるから、大丈夫よ。それに、なにかあったらプロデューサーさんも守ってくれるだろうし、」

周子
「よっ、頼もしいねー。にしても、今回のステージ、評判はどうだったんだろ?」

美嘉
「そうだよね。ファンの反応とか、どうだった?」


「ユニットの人気も出たのかしら?」

[最高だった]

フレデリカ
「最高かよ~♪よかったね、シキちゃん♪」

志希
「最高最高~♪LiPPSにちゅーしてほしい子が、いっぱいいたんだね~!」

フレデリカ
「じゃあ今度は、LIVEじゃなくて握手会みたいな……ちゅー会を開けばいいんじゃないかな~?」

周子
「唇がかっさかさになりそうやね……。」


「じゃあ、リップスティックは人数分用意しておくわね。」

美嘉
「ちょ、ちょっと、アタシはちゅーとか、そんな……。」

フレデリカ
「そんな~?」

志希
「そんな~?」

美嘉
「そんなに、安売りしない女だからっ!」

周子
「おー、さすがカリスマ!」

美嘉
「っていうか、普通に考えてもおかしいでしょ! どこのアイドルが握手の代わりにキ、キスするのっ。」

志希
「ん~、アメリカだとハグ&キスくらいはふつーだったからさ~♪」

フレデリカ
「フレちゃんも、パリにいたころはみんながちゅーしてくれたよ~♪」

周子
「2人とも、グローバル~♪」


「じゃあ、試しに練習してみたら?」

美嘉
「へっ!? れ、練習って?」


「キスの練習よ。教えられるのと、教わるの、どっちがいい?」

周子
「それどっちも一緒やーん。」

美嘉
「ちょ、ちょっと待ってよ……?」

志希
「はいはーい、あたしやりまーす♪」

フレデリカ
「じゃあ、フレちゃんもやりまーす♪」 美嘉
「えぇっ、ちょっと、待って待って!」

志希
「せ~の♪」


志希
「ンーちゅ~♪」

フレデリカ
「ンーちゅ~♪」

美嘉
「あっ、あわわわっ!」


周子
「見事なハートマーク二つが美嘉ちゃんに飛んでいきましたとさ。ちゃんちゃん。」

美嘉
「……へっ!?」


「うふふっ、投げキッスでしょ。さすがの志希とフレデリカでも、こんな公衆の面前で口づけを始めるほどじゃないわ。」

志希
「美嘉ちゃん、かわいいね~♪食べちゃいたいくらい!」

美嘉
「ちょ、ちょっと~!?」

フレデリカ
「ねぇねぇ、ハートマーク、届いた?」

美嘉
「知らないってば、もう~!」

  • 最終更新: 2018/02/18 21:58
  • by 能倉ボブ